Hello cosmos,Goodbye chaos.

アニメーションが好きな摂食障害経験者(女性)による日々の雑感

夏至の日に思うこと

夏至の日は嬉しい。

あとは、冬至に向かってまっすぐに、日が短くなっていくだけだから。

日の光が嫌いなわけではない。

だけれども、この姿・形を隠してくれる暗い時間が増えていくことは喜びだ。


冬至がずっと来なければいいのに。

冬至が近づくと悲しい。

冬至が終われば、またこの姿・形をさらす時間が増えてしまう。


今は、日が短くなっていく少しの寂しさを抱えて、冬至を迎えるまでの半年の期間を喜びとともに過ごそう。

遠い場所から焦がれる

夜になると高層ビルに灯る赤色灯に、もう何年も焦がれている。

 

初めて赤色灯に心惹かれたのは、高校生の時。
繁華街にある映画館で、夜の時間帯に初めて映画を見た帰り。
外に出ると、高層ビルの窓から放たれる人工的な光が真っ暗な夜空に放たれて、輝く夜景を作り出していた。
都会的な夜景に、肉眼で初めて触れる。
心が高揚する中、私は赤色灯を見つけてしまった。

 

ゆっくりとした速度で明滅を繰り返す赤色灯は、はしゃぐ周りの光からは一線を引き、何者にも囚われず佇む孤高の番人のように思えた。
凛とした美しさに心を奪われた私は、遠い場所にいる彼に焦がれ、近くに行って一緒に街を見下ろしたい、欲を言えば彼自身になってしまいたいとさえ思った。

 

その衝撃的な出会いから数年が経った頃、私は彼に最接近したことがある。
六本木ヒルズ屋上の展望台に上った時のこと。
何の前触れもなく、驚く程の近い距離で彼を目にした。
彼に近づきたいという願いが、期せずして、今この瞬間に叶ってしまった!
だけれども、私の心は波が引いていくように冷たい場所へと追いやられた。

 

私がどんなに近づいても、彼には私など見えていない。
私の存在などお構いなしに、彼は孤高に在り続ける。
それに、気付いてしまった。

 

近くにいるのに、相手との距離が縮まらない。
こんなにさびしいことはない。
でも、焦がれる気持ちは止められない。

 

どうしようもなく焦がれてしまう対象は、自分が傷つくことのないよう、遠い場所から見つめていたい。
勇気がないと言われても仕方がない。
これが、私のやり方なのだ。

マジLOVEスターリッシュツアーズの思い出(その2)

公開初日(一部、本作品の内容に触れています。)

母は、無事に豪華版パンフレットとライトを入手してくれた。なのだけれど・・
母には「グッズはあっという間に売り切れるかもしれないから、とにかく頑張って。グッズがどこに売っているか分からなかったら、躊躇なく劇場のスタッフの方に確認するように。」と何度も念押ししていたため、必要以上のプレッシャーを与えていたのだと思う。
パンフレットは売り場には置かれていないため、レジで会計する際に、ライトを抱えて「パンフレットください」とだけ伝えたそうな。

「いや、お母さん。作品名も伝えてください。」

幸い、母がライトを抱えていたため、レジのスタッフの方にうたプリだと気付いていただけたようだ。
母が「いや~、焦っちゃって。あはは!」と話しているのを聞きながら、心の中で劇場スタッフの方に「お手数をお掛けしてすみません。ありがとうございました。」と謝罪と感謝の言葉を繰り返していた。悪いのは、全部、高齢の母に頼んだ私です。

 

そして、私は仕事が終わった後に、職場から最も近い劇場へ。
その劇場では、豪華版パンフレットもライトも売り切れていたので、母に頼んで良かったなとほっと胸を撫で下ろした。
通常版パンフレットのみ購入しようとしたが、真斗のマフラータオルがまだ残っていたため、なぜか手に取ってしまった。使い道ないだろうなと思いつつ。その場の雰囲気って怖い。鑑賞前で気持ちが高まっていたからか、買う予定のない物まで購入してしまったのだろう。
このマフラータオル、予想どおり一度も使っていない。開けてもいない。
他のお客さんも、あまり使っていないのかなと思っている。Tシャツを着ているお客さんはこれまでに何人も見たけれど。

 

通常版パンフレットとマフラータオルを購入後、来場者特典をいただいて本編を鑑賞。
各楽曲についての初見の感想は別途書くとして、全体的な第一印象は「えっ、もう終わり?これだけ?」だった。上映時間が1時間ちょっとだったことと、理解が追いつかないままにどんどん進んでいくので、感動も何も得ることはなく終わってしまったという感じ。
試写を見た関係者の方が、とても感動したという趣旨の感想を発信していたけれど、自分はそう感じることができなかった。
終わり方も、本編ラストのST☆RT OURSの後は7人の背中で終わり、アンコール曲のISHメドレーの後は銀テープのアップ映像で終わり、ということで、尻切れトンボな印象が拭えなかった。「最後、7人からのメッセージとかないのかな・・・」「7人の顔や声は出さずに、余韻を残すっていうことが大事なのかしら・・・」等とあれこれ考えた。
初見後は、かなり不満が溜まった状態になってしまった。

 

今や、上映時間が体感で2~3時間に感じる程、ドキドキワクワクしたり、涙したりする。じっくりと7人のパフォーマンスを堪能することができる。尻切れトンボなわけではなかった。早合点してごめんなさい。

 

ダブルアンコール曲を含めた秀逸なLIVE構成や鑑賞回数が増すごとに高まる中毒性等が相まって、マジLOVEスターリッシュツアーズという旅から帰れなくなった私。

 

思い出話はまだ続く。

花畑の住人

能天気な人のことを「頭の中がお花畑」と表現することがある。
だから、私は花畑の住人だ。
脳内に住んでいる私の分身リトルぴーこは、咲き乱れる花がどこまでも続く大地で生きている。

 

求められる年相応の役割・責任を放棄し、周囲の期待を蔑ろにした。
だけれども、私は知らん顔で趣味に興じている。
花に覆われているのをいいことに、現状から目をそらし身を潜めている。

 

花畑に住むことは恥ずべきことと知りながら、一方で花畑での暮らしに喜びを感じているのも事実だ。

 

過去に、大地を枯らしたことがある。
何を見ても聞いても何も感じない。好きなはずのものが素通りしていく。目の前にあるのは、消えてなくなりたいという衝動のみ。
今は、満開の花に囲まれて、心を震わせて涙することができる。
きっと、一輪の花も咲かない荒野に突っ立っているよりはマシなはずなのだと言い聞かせる。

 

あともう少し、花畑で暮らしたい。
花の毒で動けなくなる前に、必ず戻ってくるから。

今週のお題「行きたい国・行った国」

今週のお題「行きたい国・行った国」

 

叶うのならば、私は「光の帝国」へ行こう。
昼夜が同居する神秘的な風景は、きっと、世の中に巣くう価値観に囚われて疲弊した私をひととき解放してくれるはず。

 

この国への旅は、一人がいい。
静寂に覆われた夜の地上を、ひたすら歩く。
少しさびしくて怖いだろうけれど、見上げれば果てしない青空がどこまでも続いているから安心だ。
昼と夜の世界を同時に肌で感じながら、こんな世界が存在するのならば、こんな考え方の私も存在していいのだと、自分を肯定する境地に至ることを夢想している。

「光の帝国」の空気に包まれたい。
異端の風景は、異端の私を受け入れてくれるだろうか。

 

ルネ・マグリットの「光の帝国」に出会ったその時から、この国への憧れが止まらない。
いつか旅に行ける日をずっと夢見ている。
お土産は何がいいだろう。昼の香りと夜の香りを混ぜ合わせた香水にしようか。心が千切れそうになった時に、この国での思い出を纏うことができるように。

地球上の国への旅は、「光の帝国」のその後で・・・

御礼(その3)

ブログを始めて一ヶ月が経過した。
スタートから今日までの間に、多くの人に私の記事を閲覧いただいた。


アクセスいただいた方、スターを付けていただいた方、そして読者になっていただいた方に、厚く御礼申し上げます。

 

今後とも宜しくお願い致します。

マジLOVEスターリッシュツアーズの思い出(その1)

劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズが公開されて、あと少しで半年が経過する。
長かったような、あっという間だったような、何とも言えない感覚だ。

公開時はまだまだ暑くて半袖を着ていたけれど、今はコートとマフラーに身を包んで劇場に足を運んでいることを考えると、ST☆RISHの7人と一緒に季節の移ろいを歩んできたのだなと感慨深い。桜が咲き始めても、大きなスクリーンで会えるかしら。そうしたら、春夏秋冬を制覇できるね。

 

色々な気持ちが詰まったマジLOVEスターリッシュツアーズの思い出を少しずつ書いていこう。

 

公開前

公開前は公式サイトの情報を見ているだけで、SNSからは全く情報を収集していなかったので、盛り上がっているのか否かがよく分からない状態だった。
多分、SNS上では盛り上がっていたのだろうが、一人取り残されていた私・・・

マジLOVEキングダムの再上映に行った時にも、大人数が入るスクリーンに数える程しかお客さんがいなくて、ものすごく不安になったことを覚えている。平日の朝の時間帯の上映だったのが不味かったのかもしれない。今さら後悔。

 

不安でありながらも、公開日が近づくにつれて、9月の舞台挨拶の情報が出てきたり、カウントダウンが始まったりして、段々とそわそわワクワクしてきたよね。
チケットを取るスケジュールの計画を立てるために、ターゲットの劇場を決めたり、カレンダーとにらめっこしたりしたことも良い思い出だ。

 

そんなこんなで公開日を迎える仕上げの段階となり、私は、豪華版のパンフレットとライトを入手するために、実家の母に公開初日に朝一で購入するよう依頼するという暴挙に出た。(入場者特典の入手のため、映画も見てきてねとさらに注文を出す。)
仕事を休もうと思えば休めたのだが、結局休まずに人の手を借りた。
「私、音楽好きだからいいよー」と二つ返事でOKしてくれたお母さん、ありがとう。そして、お母さんを車で送迎してくれたお父さん、ありがとう。
40を目前に控え、すっごく手の掛かる娘だ。

 

これで公開に向けてばっちりのはず。はず・・・(続く)

※旅の始まりについて※
我が家に録画機器はないので、旅の始まりはリアルタイムで視聴した時の1回しか見ていない。なので、話の内容はあまり覚えていない。
レンが運転していたことと、CMがほぼマジLOVEスターリッシュツアーズだったことは記憶に残っている。
だから、ブルーレイに収録されることを期待していたのだけれど、そのとおりになって良かった。
記憶力が悪いと、何事もだめね。

 

※予告映像について※(2023年2月23日追記)
公開前に予告映像を何回も見たけれど、前作のマジLOVEキングダムを超える内容になるのかどうかが不安だったことも思い出したので、追記する。
マジLOVEキングダムも本当に素敵なLIVEだったので、正直なところ、予告映像からは今作の凄まじさがあまり伝わってこなかった。
結果的に、マジLOVEスターリッシュツアーズはこのうえもなく素晴らしい内容だったのだけれど、それを数十秒の時間で伝えるのはとても難しいのだなと感じた。(公開後にほぼ全曲を網羅したディレクターズカット版のPVも公開されたけれど、それでもマジLOVEスターリッシュツアーズの良さは伝え切れていないと思った。)